はじめに
夏になると、食欲不振やだるさ、冷房による冷えなど、体の不調を感じる方が増えます。特に40代以上になると代謝が落ち、疲れが抜けにくくなることも多いですよね。
そんな時におすすめなのが、赤しそを使った薬膳ジュースです。
薬膳の世界では、赤しそは「暑気を払い、血流を改善し、心を落ち着ける」働きがあるとされています。
今回は、その効能と作り方を、初心者でもすぐに取り入れられる形でご紹介します。
赤しその薬膳的効能

中医学(中国の伝統医学)では、赤しそは「温性」の性質を持ちながらも、爽やかな香りで気を巡らせると考えられています。
主な効能
- 清熱解毒
体にこもった熱を取り除き、発熱やのぼせ、暑気あたりの改善に役立ちます。 - 理気和胃
気(エネルギー)の巡りを良くし、胃腸の働きを整えるので、食欲不振や消化不良に効果的。 - 安神作用
香りが気分を落ち着け、不安やイライラを和らげる働きがあります。
赤しそ薬膳ジュース(シロップ)の作り方

材料(約1L分)
- 赤しそ(葉のみ)…200g
- 水…1.0L
- きび砂糖(またははちみつ)…200g~
- クエン酸…12g~(またはレモン汁)
作り方
- 下ごしらえ
赤しその葉を茎から外し、よく洗います。特に葉の裏は泥や虫がつきやすいので丁寧に。 - 煮出す
大きめの鍋に水を入れて沸騰させ、赤しその葉を加えます。中火で5分ほど煮出したら、ザルで濾します。 - 色の変化を楽しむ
煮汁にクエン酸(またはレモン汁)を加えると、深い紫色が鮮やかな赤に変わります。 - 甘みを加える
再び火にかけ、きび砂糖を加えて溶かします。沸騰させすぎないよう注意しましょう。 - 保存
消毒した瓶に詰め、冷蔵庫で保存します。1か月ほど持ちます。
飲み方・アレンジ

- 水や炭酸水で4〜5倍に薄めてジュースに
- かき氷シロップとして
- ヨーグルトやアイスにかけて
- サラダのドレッシングに少量混ぜて
赤しそジュースが夏におすすめな理由
- 汗で失われるミネラルを補給できる
- 酸味で胃腸を刺激し、食欲増進
- 鮮やかな色と香りで気分をリフレッシュ
- 体の余分な熱を取り、冷えすぎない自然なクールダウン
薬膳的な注意点
赤しそは温性なので、のぼせやすい方、妊娠中の方は過剰摂取を避けましょう。
逆に、冷え性の方や代謝が落ちた方には特におすすめです。
まとめ
赤しそ薬膳ジュースは、夏バテ予防・血流改善・心の安定に役立つ自然のサプリメントのような存在です。
作り方も簡単で、家にある材料で作れるのが魅力。
赤しそを取り入れて、内側から元気な体をつくりましょう。
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